思いつきで屋久島旅行*第2日*

朝から何となくどんより(後で、連日こんな感じなことが分かった)。 毎日どこかで雨が降るといわれる屋久島、こんなものだろうと・・・・まずは朝ごはん。
登山客が多いこの宿では、4時からセルフ朝食が用意されている。 ご飯とお味噌汁に納豆か生卵をチョイスする(もちろん私たちは納豆!)。 後は佃煮やら漬物やら。 いつも粗食な私たちには充分すぎる。 ほとんど朝食らしいものをとらない私は、食べる習慣を引きずって後々苦労することになった・・・。
航空券より宿泊代より、一番大きな出費になった山歩き用具の一式(レインスーツ&スパッツ、トレッキングシューズ、ザック+サックカバー、ヘッドランプ、サポートタイツや靴下、手袋などなど)を身に着けて出発!
目指すは初心者向けの『白谷雲水峡』。 「もののけ姫の森」と呼ばれる(宮崎アニメに全く関心がない私です)苔生した森と海まで見えるという「太鼓岩」が今日のコース。大回りの最長ルートを選んでも、8kmほどか。 初日にはちょうどいいかな・・・っと。 
入り口までは、クルマで(このシーズンはバスの便が少なく、この島では軽自動車を借りるというのは一番いい選択のよう・・・)、途中、サルの群れに遭遇。 人間の数より多いとも言われているそうな(どうでしょう?)。   こんな森をずんずん進みます 
何とも経験の無い美しさ、様々な緑色の混ざり具合に感動します。 太鼓岩へは両手を使うほどの急斜面を登ります(もちろん、山用手袋を使用)。 持参のおにぎり(前日スーパーで買ったもの)やおやつを食べながら霧の晴れるのを待ちましたが、海まで見える瞬間もなく、諦めました・・・。 このまま帰ってもよかったけれど、ちょっと物足りないので原生林コースを追加して、さらに2時間ほど森歩きを楽しみました。
屋久島は海から急に山が始まるような島ですから、2000m近い九州一高い宮之浦岳もあって、中央部分は険しい山岳地帯です。 ハイキング程度の経験と体力で自信がない人(まさに私たちのレベル)のために多くのガイドツアーがあります。 グループの人数にもよりますが、1万円/1人はするようです。 この『白谷雲水峡』コースでも、多くのガイドツアーに出会います。 ガイドさんたちは植生にも詳しくて、こっそり聞き耳を立てていると・・・、なるほどと思います。 ガイドされなくても難しい山歩きではなく迷子になるとは思えないけれど、さすがプロ!と思えるガイドさんだったら楽しめるに違いない。
一度も傘をさすことなく、山を下りてきました。 山では曇りがちだったのに海辺に近い町はすっきりと青空です。 宿で休憩後は近くの楠川温泉へ。 小さな浴槽だけれど、山の出湯の趣があるし、1人だけの貸しきり状態なので楽しめました。
洗濯を済ませたら(毎日洗濯機が順番待ち状態でした)、もう晩ご飯を待つだけ!  自炊できる宿のほうが私たちのスタイルですが、他人が作ってくれるご飯はとびっきり美味しいんだなあ〜
若い人たちで食堂は盛り上がっているようですが、私たちはさっさと部屋へ戻ってゴロゴロ。 屋久島はまだ夏の終り、窓を開けたままです。