すごい!『嫌われ松子の一生』

やっと見たよ〜『嫌われ松子の一生』。  中島哲也監督の待っていた最新作。 
これは今の日本映画の到達点を現す秀作。 前作の『下妻物語』の冴えはさらに進化して、絢爛(けんらん)な画像と音楽の融合は深みのあるドラマを作っている。 ファンタジー映画ファンの私としては、『待ってました! 日本一!』と叫びたい気持ち・・・。
松子にはそんなのあり〜?と思うほど不幸が次々と襲いかかるが、けっして悲劇ではない。 彼女はいかなる時も、いつも彼女自身であって、その懸命さは胸を打つし輝いている。 コメディタッチでミュージカル仕立て、明るい画面の連続なのに泣ける。
う〜ん、すごい! この映画はポストプロダクションの見事さもあって、世界中で支持されるに違いない。 「不幸だけれど、笑えて泣ける人生」は、人間ならだれもが共感できるから・・・
中谷美紀は本当に全身全霊の大熱演。 彼女のエッセイ『嫌われ松子の1年』も評判がいいらしいね。 これまでは好みの女優ではなかったけれど、もう目が離せない。 伊勢谷友介はよく知らなくて・・・初めて印象に残ったのだけれど、これからはしっかり要チェック、大きくなりそうだ。 『雪に願うこと』もすぐに見に行こう・・・。 
あとは・・・ビックリするほど豪華な出演者群。 そのだれもが適材適所に配役されて いて笑った・笑えた。 これって『下妻物語』の出来の良さに、飛びついた結果に違いない・・・と一人合点したのだった。
それにしても若い俳優たちは見事に美しいね! 瑛太伊勢谷友介もその美しい肉体に惚れ惚れ・・・。 「一部の日本人は確実に進化している」と深く納得したのだった。

映画を見て、もう3日目。
「まげて〜♪、伸ばして〜♪ お星様をつかもう〜♪」と今日も歌っている私です。