フィンランド旅行記−⑥ 国境を越えて エストリアへ

もうシーンと眠っているような夏至祭の早朝。 イヴは夜通しで飲んで騒ぐものらしい。誰にも出会わない、トラムも通らない街を散歩。 このあたりかなあ〜と目処はつけていたけれど、いとも簡単に「かもめ食堂」を発見する。

*「かもめ食堂」と日本語で書いてある、ポスターも貼ってある。 ひょっとして 日本人女性が殺到?! スオミという名前で、実際に営業しているレストランです。
朝食後、がらんとした街を歩く。 トラムの停留所で来ない電車を待っているのは日本人観光客だけだったのが可笑しい。 「祝日だと電車まで休むんですかね?」などと、偶然会った3組が話す。 「この街は小さいから端から端までだって歩けますよ」と私。

午後はバルト海を渡って、エストリアの世界遺産の街、首都タリンへ行く。 高速船で1時間半と近いが、パスポートを持ってね。
  
    
ここタリンはヘルシンキ市民にとって、お手軽な隣国。 週末の買出しの町らしい・・・、港の周辺には酒屋・雑貨屋・おもちゃ屋などがあるが、お目当ては酒 とくにビールの大量買いが目立つ(何しろ、フィンランドは物価が高いから)。 
タリンでも今日は「夏至祭」なんだけれど、ショッピングモールも開いているし、観光客も市民もわんさか繰り出している。 しかし、ヘルシンキから来ると何とも疲れる街だ。世界遺産の可愛い街だけれど、市民たちの洗練度(インターナショナル度?)が、ガクンと 落ちる感じで、容赦ない好奇の視線が苦しい。 娘などはキレキレで、ヘルシンキへ早く帰ろうとせっつく。 
彼女は濃厚に迫られるのが大嫌いなのに、なぜかどこの国へ行っても注目が集まって言い寄られる・・・、この国はとくにすごかったらしい 『居心地が悪いったらない!』
次の日へ続く