夫と映画へ・・・『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』

このところのWBCの報道はすごいね! もう荒川静香は忘れられたよう・・・
昨日の決勝戦、きっとTVに釘付けされている人も多いだろうから・・・その間に、って
ことで梅田まで映画を見に行くことにした!!
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』
ジョニー・キャッシュとジューン・カーターの伝記風映画。 カントリー・ミュージック
大好きの夫と見るのにピッタリということで・・・。
リース・ウェザースプーンがオスカーを受賞したこともあって、公開数週間になるのに
まだ上映継続中、でも終わりが近そうな気配なので・・・大急ぎ。

満員だった! ジョニー・キャッシュと野球ファンは世代がカブルはずなのに(野球も
ちょっと気がかりだった)、見たい人が多いんだ・・・と軽くおどろく。
エルヴィス・プレスリージェリー・リー・ルイスロイ・オービソンといったサンスタジオ
の面々(それぞれが伝説の巨人)が脇役で登場する豪華さ。 
そして、サム・フィリップの(サン・レコードのオーナー&プロジューサー)これだけの
スターを発掘した確かな目に改めて驚嘆! メンフィスの空気が伝わってくる・・・。


リースは本当に可愛い(八の字眉と尖ったアゴ、華奢な体つき、すべてが・・・)。 
キューティ・ブロンド』のコメディエンヌぶりが印象的で、先日のオスカー授賞式の
スピーチの上手さに「賢くなったな〜」と思ったのは私だけかしら?!
その上、本物のジューン・カーターよりはるかに歌唱力があって、スターの実力とは
こんなにすごいのか・・・と改めて感じた。ジュリア・ロバーツを抜いて、ハリウッド一の
高額ギャラというのも当然だと思った。

ホアキン・フェニックスも歌が上手、ギターもいい。うまい役者だと改めて感心した。
でも、いつの間にかおっさんの風貌になっていたほうに、よりビックリ!
80年代の繊細な少年を演じていた頃がなつかしい・・・あんな太眉じゃなかったよ!

ジョニー・キャッシュの曲はメロディーの美しさより、リリック重視だと思う。
その歌詞の重さ・真実に深く感動・共鳴させられるという曲なので、日本人にはちょっと
つっつきにくいところもある(言葉というか文化の問題として)。

元来カントリー・ミュージックはプア・ホワイト(差別用語か?)と呼ばれる層が中心で
ロレッタ・リンも本当に貧しかったけれど、ジョニーの生い立ちも負けず劣らず悲惨。
貧しい大家族の中でもがきながら、脱出したかったんだなあ・・・となみだした。